The one there

 見えるだろうか?
 霞んだ景色の中で、僅かに輝くスターダスト・・
 見ようとしなければ見えないもの
 まるで夢に出てくる蜃気楼のように・・
 

2010年2月17日水曜日

Gossip peddler

『大丈夫です。心配要りません。我々にお任せ下さい。』という諸角刑事に、新見社長はこう言います。
『いや、そう簡単に手出しができるビルではありません。我々業界では情報の漏洩が命取りです。ですから、セキュリティシステムには世界最高クラスのものを導入してます。犯人側がその中枢を押さえたとなれば、如何に優秀な警察と言えども、中から脱出させたり外から潜入することは絶望的です。』
これは新見社長側の言い訳を言い方を変えて言っているだけなんですね。
つまり、「そう簡単に手出ししては困るんです。我々側の情報が漏れてしまうと真相が明らかになり命取りになるのだ。セキュリティセンターには世界最高の罠を仕掛けて、中から脱出したり外から救助に向かうことはできないと思い込ませてあるのだよ。そう思い込ませることで、その中枢を動けなくさせているのだ。」と言っているんです。

そのセキュリティセンターでは、「山際」が刻まれていくカウントの数字を見つめています。
この時の数字は「7001~6998」です。
これは「名多い~6×9=54 P8(ゴシップ屋)」のことです。
つまり、犯人は名前(アバター)をたくさん使ったゴシップ屋(興味本位の噂話をする人)なんです。
こういうことをするから「誤解」が広まっていったんですね。

ここで「山際」と「岡中」が話しをします。
『犯人像は自ずと絞れてくる。会社に出入りしても不審がられない人間・・つまり、普段からこのビルに出入りしている人間ではないか・・』
『それだったら、岡中さんって含まれますよ。』
『俺は例外だよ。会社の人間だが、常に不審がられている。』
この会話の中に、犯人像を特定する鍵が含まれています。
「岡中」が自分は例外だと言っていますが、それは犯人は複数居て、不審がられていない人とその例外として不審がられている人が居るというとことでしょう。

この後、犯人の指示で5階のロビーが封鎖されます。
モニターでは犯人が相変わらず「新見有里子」を呼んでいます。
それを見て「轟冬子」が彼女に対して心配しているような素振りを見せます。
そして「轟冬子」は社長は絶対来ると断言しています。
しかし、「富澤」はそう思えない様子です。
ここで解かるのは、犯人がどういう行動を取っているかです。
モニターから呼びかけることで、「新見有里子」が犯行に関わっていないことを周りにアピールし、社長が必ず助けに来ると「轟冬子」が断言することで、「新見社長」が犯行に関わっていないということを周りにアピールしているんです。
だから「富澤」はこういうわざとらしいアピールの仕方を不審がっているんだと思います。

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